自称「女子」たちの果てしない旅路

女子会、なるものがあるそうな。
参加者に女子はいないそうな。

そもそも「女子」とは10代ぐらいの年齢の女のことをいう。
大雑把に言ってしまえば、女は年代で以下のように呼ばれるものだ。
10代 「女子」
20代 「女性」
30代 「婦人」
40代 「初老」
50代 「中老」

女子会に立ち会ったことはないが、100歩譲っても婦人会だろう。


いつの頃からかアラサーなんて言葉が使われ始めた。
しばらくしてアラフォー、そしてアラフィフなんて言葉まで使われるようになった。

でもちょっと待ってほしい。

それぞれの言葉が出現した時期を思い出すと、どの言葉も同じ世代を指しているんじゃないか。
そう、団塊ジュニア世代。
補足するならば団塊ジュニア世代の独身女性。

彼女たちは魅力的な女性ではなかったのだろう。
だからこそ、魅力的な市場として持て囃されたのだろう。
しかし、やり方が酷すぎはしないか。

適齢期をすぎて焦るなら今しかない、否、あの時しかなかった独身女性に、悪魔が囁いた。

あなたたちはまだまだ魅力的ですよ。
女として終わっていませんよ。
もっと磨けばもっと輝きますよ。
外面の美しさは身体の健康から。
本音を語り合ってストレス発散しましょう。
内面の美しさは心の健康から。


辛うじて結婚の、あわよくば出産のチャンスがあったかもしれない彼女たち。
甘い言葉に誘われて、虚しい消費を自分への投資と信じた彼女たち。
生物として最も崇高な、子孫を産み育てる、という女の幸せをカネと時間と一緒にドブに捨てた。

後悔先に立たず。
今後まだ結婚のチャンスはあるかもしれないが、出産のチャンスはもうない。

まるで自己責任。でも確かに自己責任。

確かに彼女たちは煽られたが、決定権を持っていたのは常に彼女たちだ。
これで騙されたというなら、いい大人がみっともないと言わざるを得ない。


彼女たちを駆り立てた悪魔は誰だ。
最近のネットの論調ならメディアと言えば一件落着かもしれない。
でも、メディアを動かして、直接の利益を得たのはスポンサーだ。

スポンサーは悪魔なのか?
否、ルールの中で収益を得ただけだ。
悪いこととは思えない。
公務員以外は皆同じ土俵で戦っている。

軽薄なブームも、消費者が乗らなければブームにはならなかった。
いくら外野が騒いでも、動じなければよいはずだ。

悪魔が落とし入れたのではない。
彼女たちが落ち入ったのだ。
彼女たちは大人として未熟だったのだ。


原因がなにであれ、失った若さは取り戻せない。
彼女たちはもう後戻りはできないところにいる。

前に進む以外の道が残されていないなら、トコトンまで行こうじゃないか。
肉体を超えた、本物の清く美しいものを目指そう。
嘘、誠の違いこそあれ、美を求めることに違いはない。

始めからそうだったのかも知れない。
彼女たちは美の追求者なんだ。

命のことば (文芸第一ピース)

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